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2024.06.13

ブルーラジカルP-01ブルーレーザーの治療に関して③実際の返答内容

  様

お問い合わせありがとうございます。

大磯デンタルオフィスの郭です。

歯周病治療器に関してですが、治験において「歯周病が治る」と言う事を認められたのは

この治療器の使用によって、この歯周ポケット浅くなった、排膿などの臨床症状が消失したと言う結果があったからでした。

ただ、諸説ありますが、歯周病によって一度破壊されてしまった歯周組織は再生しないと言うのが当院の基本的な考えであります。

例えば再生療法というものがありますが、これはかろうじて生き残っていた歯周組織が再生療法の手助けもあって回復していると考えております。そのためゼロになってしまった歯周組織を復活させることは、この治療器を使用したとしても不可能です。

そのため、当院でのこの治療器の位置付けとしては高い殺菌力により、歯周病の進行に対して、従来の治療法よりもはるかに強いブレーキをかけることができるものではあるが、歯周病を完全に治すものではないと捉えております。この強い殺菌力によって揺れ始めの歯は揺れがおさまる可能性も高まりますし、膿が止まる可能性も高くなります。このため歯周組織の状態が、破壊され続けている状態から、安定する状態に移行させられる可能性が高い治療器です。

ただ、他院にて抜歯の適応と診断を受けている歯に関しては、瀕死の状態であるという事です。この歯を救うことができるか否かは一概には言うことができません。

少しでも抜かずに延命させたい、と言う方向性であればこの治療器を使うメリットは大きいです。

この治療器で歯周病が完全に治る、と言うイメージをお持ちの場合は、この治療はお受けにならない方が良いと思います。

歯周病で抜歯適応の診断を受けている方に当院でよくご説明する内容としては、

1、歯のトリアージを行い、残せない歯は積極的に抜歯し、残せた歯で口腔機能(咀嚼、嚥下、発音)を維持回復するように咬合を再構成し、口腔機能を回復する

2、揺れ、排膿、出血、痛みなどの諸症状と付き合いながら、できることを(定期検診、レーザー治療、セルフメンテナンスなど)を粛々と行い、少しでもその歯を抜かずに延命させるようにしていく

のどちらかが良いと提案させて頂いております。

1、は個々の歯を諦めても、口腔機能を守ります、

2、は歯に対するホスピスのような接し方になります。

ブルーレーザーに関しては、誤解がないように細かく説明させて頂きました。きつい内容に思われたのであればご容赦ください。当院としても、安易に治りますよ、といって結果が伴わない事は患者様の意向と相反することになってしまうと思いましたので、あえて厳しめの表現を使わせて頂きました。

ただ、この治療器は素晴らしいものであることは間違いありません。当院でもきちんと結果が出ております。歯科医療もまだ、歯周病に対しては完全に勝てない状況であることは変わりありませんが、この治療器は世界的で初めて菌に対して高い攻撃力を持つことが実証された治療器であり、有用であることは間違いない事を末尾に付け加えさせて頂きます。