総入れ歯について

総入れ歯について

総入れ歯に関しては、ご本人からの相談と、高齢の方を介護されている方からのご相談があります。ご自身で感じる不具合以外に、介護者や一緒に暮らしている方が気づけることもあります。入れ歯でお悩みの方の参考になれば幸いです。

総入れ歯総論

入れ歯とは柔らかい歯茎の上に硬い入れ歯を乗せて使うことで、噛むこと、飲み込むこと、しゃべることといった機能を回復する装置です。文字通り、すべての歯が入れ歯に置き換わっているのが総入れ歯、1本でもご自身の歯が残っている時のものが部分入れ歯です。

入れ歯は天然歯とは感覚が異なります。噛めるのはもちろん、きちんと飲み込める事も、とても大切です。

咬める、飲み込める入れ歯を作るためには、咬めているのか、飲み込めているのか、調べる必要があります。これらの検査を入れ歯を作るときにやっていますか?

また、入れ歯を使いこなすことも大切です。合っている入れ歯も、使いこなせなかったら宝の持ち腐れです。

入れ歯を使いこなすトレーニングも欠かせません。よくオーラルリハビリテーションと言いますが、入れ歯こそリハビリによって機能を取り戻す必要があるのです。

その方に合った入れ歯をその方が使いこなす事によって

食事形態や時間が改善し栄養状態が良くなります。
脳血流が上昇し、認知症にも効果があるという報告もあります。
そして何よりも食事を楽しむ喜びを享受できます。

当院ではただの「歯の数合わせ」の入れ歯ではなく、「機能回復」を達成できるような入れ歯を目指しております。それは作る過程だけではなく、作る前、作った後にもやるべきことが数多くあります。生きた入れ歯を入れることで少しでも食事を楽しんで頂けるよう力を入れております。

入れ歯の不具合

入れ歯に問題がある場合は以下の症状を自覚することが多いです。

・痛い
・違和感が大きくて入れてられない
・咬めない
・食べ物が口からこぼれてしまう
・飲み込めない
・柔らかいものしか食べられない 

また、痛みや違和感がなかったとしても以下のような場合は要注意です。

・食事時間が長くなった
・硬いものや歯ごたえのあるものを残すようになった
・食事の時以外は入れ歯を外している
・痩せた
・食事後に口の中に物がたくさん残っている

その他にも

・入れ歯は「カビ」が生えます。衛生状態もとても大切です。
・入れ歯は使い続けないと歯茎が入れ歯を支えることができなくなってしまいます。
 

もし、入れ歯はあるけど今は外している人が周りにいたら、教えてあげてください。

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