歯周病の治療について

歯周病治療の目的

歯周病は治らない病気ですが、慢性炎症を抑えることはできます。
歯周病で壊された歯周組織は戻りませんが、バイキンの量と質をコントロールすることはできます。
これによって全身疾患への悪影響を未然に防ぐことができます。
歯周病そのものを治すのみならず、

口を健康にすることで全身が健康になる

のが目的となります。
当院では全身の健康に関わることとして歯周病を考えております。

歯周病の治療

保険診療における歯周治療
歯周病に対する取り組み方では、まずイニシャルプレパレーション(基本治療)というものがあります。それで良くならなかった場合は歯周外科治療に移行します。
(※日本歯周病学会ガイドライン参照)

自由診療における歯周治療
さらに積極的に且つ効果的に歯周病に戦いを挑む場合は、より詳細な治療計画を立てて進めますが、大枠はアメリカや日本歯周病学会のガイドラインに沿って進めていきます。考え方は近いですが治療期間や使える武器、効果の差が大きいです。

具体的にはまず

現状を把握する検査、
その患者さん固有の戦える力の把握、
敵を知るための検査

を行います。

これにより戦いの場である口の中が、地形的に有利なのか不利なのか、環境がいいのか悪いのか、味方の兵力と敵の兵力を把握して、戦略である治療計画を立てることになります。
この時、味方が使える武器が多いこと、そしてまた効果的であることで戦いに有利になります。

患者さん自身が持っている武器としては

歯ブラシテクニック
歯の磨きやすさ
唾液の量と質
生活習慣
知識と実践スキル

といったものでしょうか。

これに追加して歯科医院での武器は

レーザー
内視鏡
治療テクニック
知識
キュレット
超音波スケーラー
抗生剤
衛生環境
滅菌レベル

といったものになります。

これらを用いて、次は戦いを有利にするような戦略を立てていきます。

患者さんの知識とスキルの向上
SC
SRP
歯周外科処置
歯周内科療法
補綴及び歯周補綴

これらを組み合わせて効果を随時判定しながら行っていきます。

そしてもう一つ大切なことは、

歯周治療が一旦終わった後に、メンテナンスしていくこと

が良い状態を維持するために必須になってきます。ですから患者さんの意識の中で、
治療で治ってそれでおしまい、
ではなく、歯周病に対する意識改革をしてもらうことが必要です。
詳しくはお問い合わせください。

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